2013.12.30
弁護士人口論あれこれ[その他]
1 インターネットの弁護士のブログに、①法科大学院別、②大学別の、
司法試験「予備試験」の合格者数の記載がありました。
2 私の母校の中央大学の予備試験合格者数は、①法科大学院で15名、
②大学で19名でした。
3 私の受験時は、「在学中の合格者」は「0名」でした。
大学生の合格者が19名もいることから、現在の合格者のレヴェルが予想
できます。
私も、今の合格者数であれば、在学中に合格していました。
(なお、当時は合格滞留者が次年に500人ずつしか減っていきませんでし
たが、今は2000人ずつ減っていきます)。
4 東京三会が、何故、司法試験合格者の人数減員論に賛成しないのか、
という一つの答えとして、別の弁護士のブログに、要旨以下のような記載
がありました。
① 東京の若手弁護士は、「食えない」ではなく「せめて実務経験
の機会を与えてくれ」というレベルである。
② 地方はまだ食べていけるかの瀬戸際という人が多いが、東京
は、「飽和状態」というレベルを優に超えている。
③ 東京では、これ以上弁護士が増えても状況が変わるわけでは
ないし、逆に減っても問題が解決するわけではない。
④ そのため、地方と違い合格者数減員の運動が高まらないので
はないか。
5 ですから、まだ希望の残っている地方の若手弁護士は、東京のように
なるまでの限られた期間に、多数の事件を処理して実務経験を蓄積す
る必要があるということになります。