2013.04.17
司法修習生 5 [その他]
1 いつも、私がブログを書いていて、あまり変化のない内容が多いので、
司法修習生に、司法修習の「感想文」を依頼しました。
2 本日、送付を受けたので、そのまま掲載します。
弁護修習で学んだこと
1月末から3月末まで約2ヶ月の間、北薗先生の事務所で弁護修習を行い、日々の起案や丁寧なご指導のもと鍛えていただきました。
そこで、私が弁護修習で学んだこと、成長したと思うことを述べます。
1 スピード命
関係者への連絡にしろ、起案にしろ、とにかくスピードが重要です。
不明な点があれば関係者にすぐに電話で質問し、法律相談については、当日中に相談内容の整理と今後の方針を依頼者に提示している点には驚きました。
質が伴うことは当然ですが、何よりも迅速な対応をすることが、依頼者との信頼に繋がります。
修習中は起案が遅くなると怒られましたが、おかげで仕事は後回しにせず当日中に処理する姿勢が身につき、いかに集中して要領よく仕事をこなしていくかを考えるようになり、同じ時間でさらに多くのことを学べるようになりました。
2 現場に行くこと
北薗先生は、いつもお忙しそうですが、事故現場や破産物件などの現地調査には必ず足を運んでいました。
もちろん単に現場に行くだけではダメで、法律的に現場を見る目をもっていなければ意味がなく、北薗先生が現場で何を見ているのかを知るのは大変勉強になりました。
3 いろいろな業界の人と関わっている
土地家屋調査士、測量士、不動産鑑定士、司法書士、行政書士、銀行、保証協会、サービサーなど様々な業界の人たちと関係していることがわかりました。
ある場合に、どの業界の人にどのような依頼をするべきか、瞬時に判断して問題の解決にあたるためには、様々な業界の人たちとの人脈が必要だと知りました。
また、その分野のプロとこちらもプロとして対等に仕事をするには、相手の業界のことをよく知っておく必要があります。私は、そこでとびかう用語すらわからないことも多々あったので、必死で勉強しようと思いました。
4 常に自己研鑽を続けること
北薗先生は、多忙な仕事の傍ら、基本書を読んだり、新しい分野の勉強をしたり、常に何かを学んでいらっしゃいました。
また、経営についても他の人の本やブログを読むなどアンテナを張って、今後の弁護士業の動向やあり方もチェックしていました。
私も、HP作成の打ち合わせに同席させてもらい、その狙いなども教えてもらっておもしろかったです。
自分が独立した場合(即独の可能性も含め)に何をしていかなければならないのかを常に意識させられました。
5 とにかく人の何倍も働くこと!
最後に、私が弁護修習でもっとも成長したと思う点は、『とにかくたくさん働くことが大切だ』と身にしみてわかったことです。
北薗先生は、朝から晩(一般の人には夜中という)まで、電車の中でも、常に仕事をしていました。
上記1~4を達成し、幅広い問題に対応するプロの弁護士として、信頼を得るには、時間と労を惜しまず、とにかく多くの時間を仕事に費やし、少しでも成長していく努力が何より重要だと感じました。
北薗先生を超えるには、北薗先生の何倍も働かないととても追いつけません。
6 最後に
2ヶ月間はあっという間でしたが、身をもって弁護士という仕事の難しさや厳しさを知ることでき、来年から自分が弁護士として働くとしたら(まずはバッヂをつけられるかが最大の問題ですが)を常に意識して修習をすることができました。
自分がいかに何も知らないかも実感しましたが、他の修習生よりはるかに多い起案の数(約25通)には自信がもてました。
以上