2012.11.10
公正証書遺言 [相続・遺言]
1 公正証書遺言は遺言者が,「遺言の趣旨」を公証人に「口授」することが必要で
ある。
2 そこで,公証人が遺言書から以下の点等の聴取を行うことが多い。
① 本人の心身の状況(判断能力に問題ないか)
② 家族構成
③ 遺言者の財産
④ 遺言の動機
⑤ 遺言の内容(要旨) 等
3 心身の状況は以下の視点でチェックされた場合が多い。
(1) 健康状態
① 体位(座っていれたか否か)
② 視力
③ 聴力
④ 言語
(2) 判断力
① 発言内容の一貫性
② 記憶の解明力
(3) 遺言の要旨を細部まではっきり言えるか,記憶の喚起が必要か
等でチェックして「遺言の趣旨」を「口述」したか判断されます。
4 「遺言の趣旨」を「口授」できない時は遺言書の作成は出来ず,別の方法,
例えば死因贈与を考えることになります。